ハワイで子供のバレーボール・クラブを選ぶとき、意外に情報が整理されていないことに気づきます。筆者自身、子供が小学生だった頃、「どのクラブが一番いいのか?」分からず、色々な人に聞いたりしたものです。
実際に息子がバレーボールクラブに通い始めて分かったのは、クラブごとに育成方針や進路への強さが大きく異なるということです。こちらの記事では、ハワイの主要クラブの特徴や進路という視点も含めて解説します。
🥇 トップレベルのバレーボールクラブ
ハワイにはトップレベルのバレーボールクラブから、中級、初級、と様々あります。実際にはチームによって、だいぶレベルや特徴も変わってくるかと思いますが、私が知る限りの情報を整理してみました。チームに入る際はコーチが誰なのかも確認すると良いかと思います。
Spike and Serve スパイク・アンド・サーブ
Spike and Serveは、元オリンピック選手のケビン・ウォン氏が立ち上げた、ハワイ最大級のバレーボールクラブです。アメリカ全体で見てもトップレベルに位置するクラブの一つとして知られています。
男女ともに12歳から18歳までのチームが編成されており、ジュニアから高校年代まで一貫した育成環境が整っています。これまでに全米バレーボール大会で数々の優勝実績を誇り(18回)、レベルの高さは全米でも評価されています。
また、独自の体育館を所有している点も大きな特徴です。安定した練習環境のもとで年間を通してトレーニングができるため、技術面だけでなくフィジカルや戦術理解の向上にもつながります。
ハワイで本格的にバレーボールに取り組み、将来的に大学進学やその先を目指すのであれば、最も有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
中級〜上級のバレーボールクラブ
Outrigger Canoe Club Volleyball アウトリガー
Outriggerは由緒ある歴史の長いスポーツ・クラブ内のプログラムです。男女ともにジュニアから高校生まで活動しています。インドアバレーボールのチームもあるのですが、特にビーチバレーに重点を置いているのが特徴です。
アウトリガーの会員になることが前提なので、少しハードルはありますが、総合力を高めたい選手には良い環境かと思います。
Pure Aloha ピュア・アロハ
Pure Alohaはここ数年で成長しているクラブで、若い選手の育成に力を入れています。雰囲気もよく、比較的入りや酸いのが特徴です。これから始める子にとって良い環境です。ただし、チームごとのレベル差が大きいです。
Hawaii Volleyball Club ハワイ・バレーボール・クラブ
HVCはまだ小規模のバレーボールクラブです。元ハワイ大学女子バレーボール監督のDave Shoji(デーブ・ショージ)氏が教えているチームもあります。上級者女子チームが中心のようです。トップ選手の育成に特化している。入ることができれば非常に高いレベルでプレーができます。
初心者〜中級者向けのバーレボールクラブ
A’o A Koa アオアコア
Aoakoaはハワイ大学の男子バレーボールチームの監督チャーリー・ウェイド氏が運営するクラブです。2025年にはじまったクラブで、U12〜U16のチームが中心です。
コーチはハワイ大学の男子バレーボールチームの選手(大学生)がほとんどです。練習はハワイ大学の体育館で行われます。チームによってはアメリカ本土の大会にも参加します。
新しいクラブなので、レベルはこれから変動する可能性はありますが、初心者〜中級者向けです。
HiBred ハイブレッド
HiBredは比較的新しいクラブです。ハワイ大学バレーボールチームのアシスタントコーチ、チャド・ギースマン氏がディレクターをつとめています。チームによってはアメリカ本土の大会にも参加します。チーム間のレベル差があるため、「どのチームに入るか」が重要になりますが、バレーボールをはじめたばかりの方におすすめ。
そのほか
他にもQuickests、Ka Ulukoa、808、Jammers、Aces Hawaiiといったバレーボールクラブもあります。
ハワイのバレーボールクラブにおけるトライアウト制度とは?
ハワイのバレーボールクラブでは、ほとんどのクラブがトライアウト(選考)制度を採用しています。これは体験ではなく、チームに受け入れてもらえるかどうかを決める試験のようなものです。
トライアウトは通常、7月に行われます。
「クラブに入れるかどうか」も大事なのですが、どのチーム(Aチーム・Bチームなど)に入るかが決まる点です。同じクラブでも、このチーム分けによって経験できる内容や進路への影響が大きく変わります。
本土遠征があるケースが一般的
ハワイのバレーボールクラブでは、遠征するチーム(Travelling team)と遠征しないチーム(Non-travelling team)があります。
シーズン中に1回〜3回ほど、本土の大会に参加するのが一般的です。アメリカ本土の大会に参加することにより、全米レベルのチームと対戦できるというのが大きなメリットです。
高校生に入ると、進路のことも視野に入れるようになりますので、本格的にバレーボールをしたい場合は本土の大会に出場するのがキーになってきます。理由は大学のスカウトが基本的にアメリカ本土の大会にくるからです。
なお、中級以上の多くのバレーボール・チームは「遠征するチーム(Travelling team)」で、その場合、アメリカ本土で開催される大会への遠征があります。これは年齢があがるにつれて、進路に関係してくるので非常に重要です。
参考までに息子が所属していたハイブレッド(15歳のチーム)は2回のアメリカ本土遠征がありました。
そして、現在息子が所属しているスパイク&サーブの13歳のチームは1回のみのアメリカ遠征です。年を重ねるごとに増えていくイメージです。14歳のチームは2回行っていると聞いています。
ただし、初心者向けのクラブは本土遠征を希望しない子が多いと、行かないということもあるそうです。
クラブ費用
ハワイのバレーボールクラブにかかる費用は、クラブによって異なりますが、一般的には年間で約$2,000〜$3,500程度が目安とされています。
設備使用料、コーチング費用やユニフォーム代などが含まれますが、クラブによって内容は多少異なりますので、確認をすると良いでしょう。
★これに加えて大会参加費や本土遠征にかかる渡航費・宿泊費などは別途必要です。
遠征の現実(費用・負担)
アメリカ本土の遠征は負担もやはりかかります。
- 渡航費、宿泊費などの費用(1回、$1,500-$2,500)
- 体力的、精神的な負担もある
そのため、クラブ選びの際には「遠征があるか」だけでなく「年に何回遠征があるか」「どこにいくか」なども確認をすると良いでしょう。


