2023年から日本人(日本国籍保持者)も利用することができるようになった「グローバル・エントリー」。アメリカに入国するのがスムーズになるというメリットがあります。年に数回、ハワイをはじめ、アメリカに入国する方が「グローバル・エントリー」を取得している場合が多いようです。こちらの記事では「グローバル・エントリー」の概要や申請方法などをご紹介したいと思います。
(ご注意)こちらの記事は2023年8月1日時点で米国税関国境警備局(US Customs and Border Protection)に掲載されている情報をもとに執筆されています。最新情報は米国税関国境警備局の案内を必ずご確認ください。また、こちらの記事は「グローバル・エントリー」の全てのことを網羅しているわけではありませんので、自己責任でご利用ください。
グローバル・エントリーとは?
「グローバル・エントリー・プログラム」は、米国税関国境警備局(US Customs and Border Protection)が管理するプログラムで、アメリカ入国の際にグローバル・エントリーの専用機械を利用して入国できる仕組みです。到着したアメリカの空港で、入国審査のための列に並ぶ必要がなくなります。
なお、ホノルル空港はグローバル・エントリーに対応している空港なので、もしも申請が通れば入国審査の列に並ばずに、早く空港を出ることができます。また、アメリカ国内の飛行機での移動の時も、空港への
参考までに2023年7月現在、グローバル・エントリーができるアメリカ国籍保持者以外の外国籍は以下の通りです。日本人も含まられています。
アルゼンチン
ブラジル
バーレーン
インド
イギリス
コロンビア
ドイツ
オランダ
パナマ
シンガポール
韓国
日本
スイス
台湾
メキシコ
グローバル・エントリーの申請について
グローバル・エントリー・プログラムを利用してアメリカに入国するには、事前に申請をし、認証を受ける必要があります。グローバル・エントリーの登録費用は$100です。指定されたグローバル・エントリー登録センターで面接があります。資格の有効期限は5年です。審査がありますので、全員が登録できるとも限らないプログラムです。
グローバル・エントリーの申請の流れは以下の通りです。
TTPのホームページからオンラインで申込書の入力を行い申請。この時にクレジットカードで申請料金の$100を支払います。2023年8月1日時点では、日本人が申請をするには、特別なコードが必要です。コードを入手するにはJapanCBPGlobalEntry@state.govにメールをしてください。
戸籍謄本の提出が必要です。指示に従って戸籍謄本を発行し、所定の場所へ提出をします。
グローバル・エントリー登録センターで米国税関国境警備官が面接を行います。この時に顔写真の撮影と指紋の採取があります。面接には持参する書類(パスポート、運転免許証)がいくつかありますので、指示に従って用意をします。
審査が完了し、問題がなければ、グローバル・エントリーが登録されます
更新について
グローバル・エントリーを維持したい場合は、有効期限が切れる前に、TTPのホームページから更新申請をする必要があります。
ご注意ください
●名前がいくつかある、もしくはパスポートをいくつか持っている方に注意事項があります。グローバル・エントリーに登録する名前と使用するパスポートの名前は完全一致していないと利用できません。
グローバル・エントリーがあるとTSA Precheckも利用可能
グローバル・エントリーの登録がお済みの方は、アメリカ国内での飛行機移動の際に、TSA Precheckも利用が可能だそうです。搭乗券に「TSA PreCheck」と書いてある必要がありますので、航空券の購入の際にエアラインへお問い合わせください。
TSA Precheckとは?
TSA PreCheckとは、アメリカの米国運輸保安局(TSA)が運営する事前セキュリティ検査プログラムです。事前にTSAから承認を受けた旅行者はアメリカの加盟空港出発時にTSA PreCheck専用レーンを利用することができます。また、セキュリティ検査では、靴、ベルト、ジャケットの着脱や、手荷物に入っているノートパソコンや液体物を取り出すことなく通過することができます。
余談になりますが、TSA PreCheckを持っているアメリカ国籍の旅行者は最近多く、繁忙期などにはTSA PreCheck専用レーンも結構混んでいるということがあります。
グローバル・エントリーに申請できる条件
・申請において、虚偽または不完全な情報を提供した場合。
・何らかの刑事犯罪で有罪判決を受けたことがある場合。もしくは現在刑事告訴または未払いの令状(飲酒運転を含む)がある場合。
・税関、入国管理、農業に関する規制または法律に違反したことがある場合。
・アメリカ連邦、州、地方の法執行機関による進行中の捜査の対象となっている場合。
・銃器の購入を拒否されたことがある場合。
・米国への入国が認められていない場合。仮釈放の書類が承認された申請者を含む。
・低リスクの旅行者であることをアメリカ米国税関国境警備局に説得できない場合。
出典元:
アメリカ米国税関国境警備局ホームページ
https://www.cbp.gov/travel/trusted-traveler-programs/global-entry/international-arrangements/japan
https://www.cbp.gov/travel/trusted-traveler-programs/global-entry/eligibility
https://www.cbp.gov/travel/trusted-traveler-programs/global-entry/enrollment-centers
https://www.tsa.gov/precheck
https://www.cbp.gov/travel/trusted-traveler-programs/global-entry/airports-with-global-entry