ハワイに住む人たちの平均年収や生活費はいくら?(2024年8月更新)

ハワイの平均年収はいくら?

「ハワイのお給料は良いの?」「ハワイの平均年収はいくら?」「ハワイの生活費はいくら?」など、ハワイの生活費や収入・給料についてご質問をいただくことがあるので、ハワイ州のデータを元に調査してみました。

ハワイ移住を検討している方や将来考えてみたい方にとって参考になればと思います。ハワイの収入に関する参考データの出典元も明らかにさせていただきながら、ご紹介いたします。

こちらの記事はこんな方におすすめです。

・ハワイ移住を検討している方
・ハワイに中長期で滞在したい方

こちらの記事では下記のポイントを中心にハワイにおける生活費とお給料についてお話しします。

・ハワイで生活するにはどのぐらいの年収が必要か
・ハワイに暮らしていくには実際にどのぐらいの生活費用がかかるのか
・ハワイの平均年収について

それでは詳しく見ていきましょう!

こちらの記事の円表記は$1=$147で計算しています

目次

ハワイで快適に暮らすための必要な年収

まずは一個人がハワイで「快適な暮らし」をするために必要な年収についてお話しします。

2024年4月に金融専門誌「GBR(GO Banking Rates)」の調査によると、ハワイで快適に暮らすために必要な年収を$112,411(約1,652万円)と試算しています。月額で言うと$9,368、円換算して約138万円必要ということになります。

アメリカにおいて、ドル6桁の年収が必要なハワイ州はアメリカ全土でも唯一の州だそうです。

ハワイで快適に暮らすために必要な年収を$112,411(約1,652万円)

参考までに、2位はマサチューセッツ州で年収$87,909(約1,292万円)、次いでカリフォルニア州が$80,013(約1,176万円)、ニューヨーク州は$73,226(約1,076万円)、アラスカ州が$71,570(約1,052万円)だと発表しています。

ハワイ州が発表している必要な生活費

続いて、ハワイ州が発表しているオアフに暮らすにあたり、必要な生活費についてお伝えします。

ハワイ州当局が発表したオアフ島で生活するために必要な収入に関する調査報告書(2022年)を確認しました。夫婦(大人2人)と子ども2人(未就学児1人+就学児1人)の4人家族がオアフ島に住む場合、必要な生活費は毎月$8,201です。

しかし、現在オアフ島で4人で住めるような賃貸は$2,240はほぼないですので、もしかすると現実的な数値ではないかもと感覚的には思いました。賃貸物件の広告を見てみますと、現在2LDKのお部屋はホノルルでは$2,000-$2,800ほどで、最近ではどちらかというと$2,500を超えている傾向にあります。車の維持費も1台なのか2台なのかでだいぶ値段も変わってきます。

カテゴリ大人1人大人2人大人1人+未就学児1人大人1人+未就学児1人+就学児1人大人2人+未就学児1人+就学児1人
住宅$1,705$1,705$2,240$2,240$2,240
保育$0$0$926$1,468$1,468
食費$436$873$702$1,147$1,606
移動費$182$293$182$197$303
医療$144$367$376$520$545
その他$247$324$443$557$616
税金$777$843$1,135$1,541$1,422
合計$3,491$4,405$6,004$7,672$8,201
必要な自給自足収入
時給$19.84$12.51$34.12$43.59$23.30
月給$3,491$4,405$6,004$7,672$8,201
年収$41,896$52,861$72,053$92,061$98,407

ハワイの平均収入(2023年5月)

2024年4月にハワイ州が発表した2023年5月時点のハワイ州の平均年収と年収の中央値のデータを確認しました。

2023年5月時点のハワイ州全体の一人当たりの平均収入は$65,030(約955万円)でした。月額で言うと約80万円です(税引き前)。

ただし注意点とては、こちらの年収はハワイで働く全ての業種、職種、年齢の方の年収が含まれているということです。例えば、マネージャーなど管理職に絞ってみると、一人当たりの平均収入は$121,050(約1,780万円)でした。月額で言うと$10,087、円に換算して約148万円です(税引き前)。

ハワイ州全体の平均年収
平均年収:$65,030(約955万円)

ハワイの収入の中央値(2023年5月

次に、ハワイの年収の中央値についです。中央値とは、データの数値を小さい順に一つずつ並べた時に真ん中にくる値のことです。

2023年5月時点のハワイ州全体の一人当たりの年収の中央値は$50,510(約740万円)でした。参考までに、マネージャーなど管理職は一人当たりの年収の中央値は$106,520(約1,565万円)でした。

ハワイ州全体の年収の中央値
年収の中央値:$50,510(約740万円)

ハワイ州における業種別の収入一覧

以下の表はハワイ州における業種別の平均給料(年間)です。ただし業種も様々な職種を一つのカテゴリにまとめていますので、医師など、職種によっては平均年収が$300,000を超える場合もあります。

業種カテゴリ平均年収年収の中央値
ハワイ州全体$65,030(約956万円)$50,510(約742万円)
管理職$121,050(約1,779万円)$106,520(約1,566万円)
ビジネスおよび財務業務の職業$80,020(約1,176万円)$73,770(約1,084万円)
コンピューターおよび数学の職業$96,420(約万円)$95,000(約万円)
建築およびエンジニアリングの職業$93,340(約1,417万円)$88,940(約1,397万円)
生命科学、物理科学、社会科学の職業$75,510(約1,110万円)$68,890(約1,013万円)
地域社会および社会奉仕の職業$57,820(約850万円)$50,490(約742万円)
法律上の職業$97,090(約1,427万円)$81,430(約1,197万円)
教育指導と図書館の仕事$59,670(約877万円)$55,850(約821万円)
芸術、デザイン、エンターテイメント、スポーツ、メディアの職業$71,600(約1,053万円)$55,750(約820万円)
医療従事者および技術職$125,820(約1,850万円)$101,720(約1,495万円)
医療支援職$51,980(約764万円)$41,300(約607万円)
保護サービスの職業$59,620(約876万円)$51,220(約753万円)
食事の準備と配膳関連の職業$40,680(約598万円)$35,210(約518万円)
建物と敷地の清掃とメンテナンスの職業$44,700(約657万円)$44,740(約658万円)
パーソナルケアおよびサービス業$44,180(約649万円)$36,380(約535万円)
営業職およびその関連職種$48,720(約716万円)$37,920(約557万円)
オフィスおよび管理サポートの職業$49,020(約721万円)$46,070(約677万円)
農業、漁業、林業の職業$43,910(約645万円)$40,600(約597万円)
建設および採掘の職業$79,770(約1,172万円)$78,400(約1,152万円)
設置、メンテナンス、修理の職業$67,180(約988万円)$63,170(約929万円)
生産職$54,090(約795万円)$46,560(約684万円)
輸送および物品移動の職業$60,220(約885万円)$44,040(約647万円)

(米国労働統計局 2023年5月調べ)

ハワイ移住する場合にかかる費用

もしもこちらの記事を読んでいる方でハワイ移住を考えている方がいらっしゃいましたら、ハワイに引っ越してくる際にかかる他の費用も検討が必要です。例えば、車を買う費用、引越し費用、賃貸をするための敷金(デポジット)、家具、電化製品、その他の調度品の購入費もかかってくるかと思います。

ハワイで高収入が必要な理由

ハワイで高収入が必要な理由はいくつかありますので、1つずつご説明したいと思います。

・賃貸物件の高騰が高い
ハワイは島ということもあり、住宅費が高いです。売買されている不動産の価格も非常に高いです。2024年7月のオアフ島の一戸建て住宅の販売価格の中間値)が$1,150,000($1=147yen計算で約1億7000万円)でした。コンドミニアムであっても$509,000($1=147yen計算で約7,500万円)でした。賃貸物件のコストは場所や広さなどにより異なりますが、ホノルルですと1LDKは毎月$1,600-$2,000、2LDKは$2,000-$2,800です。

保険料が高い
アメリカは医療費が高いため、民間の保険会社が提供している健康保険に加入をします。年齢やその他のリスクにより、カバーする医療費、負担率などにより、値段は変わってくるかと思いますが、一人辺り$350〜$500かかると思っていて良いかと思います。また、健康保険とは別に歯の保険も購入することができます。歯の保険は毎月$30-$50ほどです。

医療保険はどのような医療サービスが保険でカバーされるのか確認すると良いかと思います。例えば、出産費用を100%保険会社が負担してくれるところもあれば、8割しか負担してくれないところもあります。また、医療サービスを受けたときにの自己負担の率を保険の購入前に確認しておくと、後々後悔しないかと思います。

・日用品や食材などの生活費が高い
ハワイにある全ての品物はアメリカ本土やその他の国から輸送されているものです。そのため、どうしても輸送コストが加算されるので、価格が高くなり、生活費が必然的に高いです。例えば、卵は12個入りで$6-$8です。牛乳は3.7リッター入っていて、$7-$10です。

ハワイは生活をするためのコストが色々と高く、ハワイでの収入が高くても、生活費により打ち消される可能性が高いのも事実です。

まとめ

こちらの記事では、一個人がハワイで快適な暮らしをするために必要な理想年収を$112,411(約$1,652万円)だということを踏まえて、ハワイ州の平均年収 $65,030(約$956万円)と年収の中央値 $50,510(約$743万円)をお伝えしました。

物価が高く生活費がかかるハワイでは、お給料は業種によって様々です。ただ一つ確実に言えることは平均収入が理想年収に達していないとうことです。

ハワイにお住まいの方はハワイ移住をお考えの方に少しでもご参考になればと思います。

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この記事を書いた人

【山内マーシャ】神奈川県出身。19歳まで日本で育った日米ハーフです。夫と2012年にハワイ、オアフ島へ移住。実はイギリスにも10年住んでいたことがあります。ロンドン大学で社会研究論の修士号を取得し、しばらくイギリスで勤務。現在はホノルルで夫のオーダーメイド家具の事業を手伝っています。

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