38年ぶりに噴火したハワイ島のマウナロア火山ですが、ハワイ火山観測所は2022年12月13日(火)にマウナロア火山とキラウエア火山の火山活動が停止したことを発表しました。
こちらの記事で利用した写真は筆者が2022年12月11日に撮影したマウナロア火山です。噴火口から溶岩の流出は完全に止まっていた状態で、山の下のほうに少しだけ溶岩が流れているのが見えた程度でした。
専門家は「マウナロア火山の噴火が止まった後、再開した」という歴史的な事例がないため、今回の噴火は再開しないと見ているそうです。噴火に伴う地震も大幅に少なくなり、溶岩による二酸化硫黄の排出量も著しく減少しています。
実はキラウエア山も同じタイミングでで溶岩の流出が止まっていて、こちらも近いうちに火山活動が再開されないだろうと見ているそうです。とは言うものの、ハワイ火山観測所は引き続き火山の観察を行なっていくと発表しています。
なお、これまでマウナロア山から流出する溶岩を見学するために特別に設置されていた国道200号線から出ているサドルロード(Saddle Rd)という見学路は12月15日(木)深夜に閉鎖されることになりました。サドルロードは軍が使用している敷地内にあるそうで、今回は特別に解放されました。