ハワイのマウイ島ラハイナで山火事が発生し、大規模な火災が起きてからもうすぐ1週間が経とうとしています。これまで1数十人が死亡しました。そんな中、山火事の原因追及の動きが始まりました。
山火事の原因は?なぜ山火事は拡大したのか?
ラハイナの大規模な火事の直接的原因はまだ特定されていないんですが、送電線が火事の大元だった可能性が浮上しています。実際にこの記事を書いている2023年8月14日に、いくつかの法律事務所が「ハワイアン・エレクトリック」社(HECO)とその子会社の「マウイ・エレクトリック」社(MECO)に対してマウイ島災害による賠償訴訟を起こしました。
ハワイ州の発表によりますと、当日は風速96メートルを感知。瞬間風速は129メートルにも及んだと言います。ものすごい強風が吹いていて、山側で火事が発生し、あっという間に海の方へと火事が広まっていったという認識です。なお、参考までに風速70mを超えると電柱や木が倒れるレベルです。結果的に、2,200軒以上の建物が火災で被害を受けました。
火事が起きれば消火活動が必要です。どのように消火活動にあたっていたか、その詳細にも注目されています。対応をされていた消防士の具体的な人数はまだ発表されていないようですが、一部の報道ではラハイナには20人も消防士がいないと報じられていました。またそのラハイナの消防士の9割以上は自宅を家事で失っているという情報も入っています。
市民や報道機関からの要請により、山火事に原因、当日どのように山火事が広まったか、そして対応についてハワイ州が調査をしています。
避難警告は十分だったのか?
被災者の間で口にされているのが「避難するよう警告がなかった」ということです。ハワイ州の発表によりますと避難勧告は携帯電話、ラジオ、テレビ、マウイの緊急連絡用のアプリを通じて発令したそうです。
ただ、携帯の電波は当日通じていなかったという現地からの報告がありました。ハワイ州の知事は詳細を追及するため、当日起きたことを細かく調査すると言及しています。