今回はアメリカの貯蓄用口座(CD口座)で金利収入を得る方法についてお話したいと思います。アメリカでは2023年10月現在、銀行でお金を預けると、4.5%、5%といった高い利息がつく口座が存在します。
2023年に入ってから、利率が良いので、周りでもCD口座を開いたという話をよく耳にするようになっています。私も最近、高利息がつくCD口座を開きました!
それではアメリカの貯蓄用口座(CD口座)について詳しく書きたいと思います!
(お願い)私はファイナンシャル・アドバイザーではありません。あくまでも一個人の体験談としてお読みいただければと思います。
貯蓄用口座(CD口座)とは?
アメリカには、ある一定期間、銀行にお金を預けることにより利子を得ることができる「Certificate of Deposit(サティフィケイト・オブ・デポジット)」という口座があります。ちまたでは、これを略して「CD(シーディー)」と呼んでいます。
日本の定期預金のような仕組みと言えば分かりやすいかもしれません。ただ、アメリカの利息は日本の利率に比べて何倍も高いので、結構な利子収入が得られます。
お金を口座に置いておくだけで、金利収入が得られるCD口座。すぐにお金を活用する予定のない場合に有効です。
銀行選びについて
銀行によって最低の預け入れ金額、利率、預ける期間などが違います。私の場合、ハワイに住んでいるのですが、実際に私もCD口座を探している時にはいくつかの銀行を比較しました。
条件がある場合も
原則、アメリカ在住者であれば、どの銀行でもCD口座を作れるのですが、高い利率で利息を得るには条件がある場合もあるので、注意が必要です。
例えば、2023年10月2日現在、First Hawaiian Bankの高利率のCDアカウントを開くには最低$25,000の入金が必要です。
他にも、Central Pacific Bankは新しいお金(最低$20,000)を他の銀行口座から持ってくる必要があるという条件があったりします。銀行によっては、このような諸条件がりますので、しっかり調べると良いと思います。
それからChecking Account(普通口座)を開けないとCD口座を設立ことができない銀行がほとんどのようです。
CD口座の利率を比較!
私はハワイ在住なので、ハワイにある銀行でのお話になりますが、2023年10月現在の利率を調べてみました。
2023年10月2日現在のCD口座の利率
・Central Pacific Bank:4.40%
・First Hawaiian Bank:4.55%
・Bank Of Hawaii:4.50%
・Territorial Savings Bank:4.50%
・American Savings Bank:4.55%
日本では利息が0.001%から、一番良くても0.35%なので(2023年9月調べ)、アメリカの利率が10倍以上良いのがお分かりいただけると思います。
なお、利息は毎月払いの場合と年払いのものがありますので、口座開設前に確認しましょう!
CD口座の利率はアメリカ政府による利上げに影響される
アメリカではいまだに物価の上昇が続いています。パンデミック中はお金を借りてもらうために金利が下がっていましたが、昨今の物価上昇を抑えるため、金利を上げ始めました。
2023年も金利も高いまま維持しており、その影響によりCD口座の利率が高いと言います。そのため、金利が下がれば、CD口座の利率も下がっていくという理論です。
インフレ率の推移
アメリカにおける、2020年から2023年までのインフレ率の推移を表したグラフです。一時期の上昇率が落ち着いてきてはいるものの、2023年7月からまた上昇傾向にあります。
金利の推移
過去5年の金利の推移を示したグラフです。パンデミック後、史上最低の利率でローンを組むことができましたが、2022年から少しずつ利率を上げていっています。
エコノミストではないので、今後の推移は分かりかねますが、物価上昇(インフレ)が落ち着かないと金利も下がっていかないのではと個人的には思っています。あくまでもアマチュアな私の意見ですのでアドバイスとして取らないでくださいね。🙏
実際にCD口座の利息を計算してみよう!
実際にCD口座の利息でどれだけ収入が得られるか、計算してみましょう。例えば、一番利率の高い4.55%で計算してみます。
50,000ドル預ける場合:
預ける金額:50,000ドル
預ける期間:1年
利率:4.55%(変動しないという仮定で計算)
1年で得られる利息収入(合計):$2,275
日本では50,000ドルを利率0.35%の口座に預けても1年で$175にしかならないので、アメリカでは13倍の利息がつくことになります。いかにアメリカのCD口座が優秀かお分かりいただけます。
100,000ドル預ける場合;
預ける金額:100,000ドル
預ける期間:1年
利率:4.55%(変動しないという仮定で計算)
1年で得られる利息収入(合計):$4,550
日本では100,000ドルを利率0.35%の口座に預けても、1年で$350にしかなりません。こちらのケースもアメリカでは13倍の利息がつくことになります。
アメリカ非居住者(日本人)でもCD口座を開けることができるのか?
Central Pacific Bank(CPB)やBank Of Hawaiiはアメリカ以外の国籍を持っているアメリカ非居住者でも銀行口座を開くことができます。最低残高などの条件があるかもしれませんので、銀行へご確認ください。
先日CPBへ問い合わせたところ日本国籍のアメリカ非居住者もCDアカウントを作ることができるとのことでした(2023年10月2日調べ)。CDアカウントがお目あての場合には、Chekingアカウントを作る前にCD口座が作れるか必ずご確認ください。
それから、利息をアメリカで得ている場合にはアメリカでの確定申告が必要になるかもしれません。アメリカの税理士にご相談くださいませ。
25万ドルまで補償されている
CDアカウントでお金を預けている銀行がFDIC加盟銀行であれば、万が一銀行が破綻しても、1人25万ドル($250,000)までの保証があります。世界恐慌をきっかけに、1933年に開始された保険制度です。
アメリカにあるほぼ全ての銀行が加盟していますが、念のため確認してからCDアカウントを作った方がいいと思い、私は逐一全ての銀行を確認してCDアカウントを開設しました。
お金は取り出せない?
CD口座開設の時に預かる期間を設定するのですが、満期の前にお金を取り出すと、ペナルティが課せられます。例えば、私が持っているCD口座は、途中でお金を取り出すと、利息2か月分のお金をペナルティとして支払う必要があります。ペナルティは銀行や口座によって違いますので、必ず確認しましょう。
CD口座はお金を取り出さないのがベストなので、私の場合、無理のない金額を預けるようにしました。
CD口座の更新
CD口座が満期になった場合、何も通達しなければ、そのまま自動的に継続されます。私の銀行の場合、満期日から10日間の猶予期間が設けられていて、その間に金額や期間の変更をするようになっています。
そのため、自分のGoogleカレンダーに満期になる日を入れていて、銀行に訪れるように自分へリマインダーしています。
まとめ
こちらの記事では、アメリカの貯蓄用口座(CD口座)にお金を置いておくことで、金利収入を得ることについて私自身の体験談を交えてお伝えしました。アメリカでは現在、CDアカウントは高い利息がつきます(2023年10月現在)。使う予定のないお金がある場合にはCD口座でお金をある一定期間保管をし、利子を得てお金を増やすのも有効だと思います。