ハワイで「13歳まで子供を家に1人にしてはいけない」法律はある?ない?

ハワイで「13歳まで子供を家に1人にしてはいけない」法律はある?ない?

ハワイに住んでいるママであればハワイには「13歳まで子供を家に1人にしてはいけない」法律があると聞いたことがある方がほとんどかと思います。自分なりにハワイの「子供のお留守番」にまつわる法律やガイドラインについて調べてみましたので、こちらの記事でご紹介したいと思います。

あくまでも私がネットでリサーチした結果のまとめとなっております。法律のアドバイスではありませんのでご了承ください。

目次

「13歳まで子供を家に1人にしてはいけない」法律について調べることにした経緯

私がハワイに移住し、子供を産んだのが2012年のこと。あちこちのママ友達からの情報によると、「子供は13歳まで家に1人で置いてはいけない」という法律があるという。我が家の息子はまだまだ小さかったし、法律を詳しく調べたこともありませんでしたので、そう言う法律があるものだと10年以上思っていました。

実際に、昨年息子が10歳になった頃、そろそろ家に1人にしても大丈夫か気になり始めました。例えば、近くのABCストアに牛乳を買いに行く、ゴミを捨てに行くなど、短い間だけ息子を1人にできるか考えました。

そういえば「ハワイでは13歳まで子供を家に1人にしてはいけない」といろんなママ友から聞いてるけど、実際にそうなのか知りたくなり法律を調べてみることに。とは言え、弁護士ではないので、法律の本を読んだりすることは難しいので、インターネットのリソースで調査をしてみることに。

1人で留守番ができる法的な最低年齢の制限を設けている州は限られている

調べていくうちに、いくつかのサイトで、アメリカにおいて、1人で子供を家に置いても良い最低年齢を法律で設定している州は意外と少ないことが分かりました。

米国保健福祉省(Department of Health and Human Services)によると、1人で子供をお家にいさせることをネグレクト(義務を果たさずにほったらかしている状態)だとする州はたくさんあっても、実際に1人で子供を家に置いても良い最低年齢を法律で設定している州は少ないのだと言います。

1人でお留守番が許される最低年齢を法律で定めているアメリカの州

米国保健福祉省によると、アメリカで「1人で留守番が許されている最低年齢」を法律で定めているのは下記3つの州のみだそうです。

イリノイ州(14歳)
オレゴン(10歳)
メリランド州(8歳)
(出典元:https://www.childwelfare.gov/pubs/factsheets/homealone)

お留守番が許される年齢が法律で決まっているものだと思っていたので、驚きました。そして、メリランドの8歳は結構小さいのでは、とびっくりしました。

お留守番ができる最低年齢を推奨しているアメリカの州

法律ではないものの、ガイドラインの最低年齢を提示しているのは下記11の州だそうです。

ミシシッピ州・デラウェア州・コロラド州:12歳
ミシガン州:11歳
ワシントン州・テネシー州・ニューメキシコ州:10歳
ノースダコタ州:9歳
ノースキャロライナ州・ジョージア州:8歳
カンザス州:6歳
(出典元:https://apps.washingtonpost.com/g/page/local/latchkey-children-age-restrictions-by-state/1555/)

カンザスの6歳やノースキャロライナ州とジョージア州の8歳と言う最低年齢も本当に大丈夫かな?と個人的には思いました。

1人のお留守番をしても良い年齢は11歳・12歳(米国小児科学会)

なお、米国小児科学会(The American Academy of Pediatrics)によると、11 歳、12 歳の子供であれば日中3時間一人で家にいることを検討しても良いだろう、としています。専門家によると、年齢よりもさらに重要なのは子供の成熟度だそうです。自分の子供には責任感があるか、家に一人でいることに不安を感じないかなど、色々と検討する必要があると言います。

ハワイ州はお留守番の年齢制限を法律で設けていないですし、推奨する年齢も提示していませんが、何歳でも家に子供を置いて良いわけではありません。まだ小さい子を家に1人で置いていった場合、ネグレクトになり法に触れることになります。あるいは、中学生の子を何日も家に放置して家を開けることも、おそらく法に触れるのではと思います。

ハワイでは「子供を放置して、危険に晒している」とチャイルド・ウェルフェ・サービス(Child Welfare Services)が判断された場合、子供を親から引き離し、里親(いれば親戚)に預けられる可能性があります。

ハワイ州のチェックリストやアドバイス

色々とお留守番についてリサーチをしていると、チェックリストやアドバイスが書いてあるハワイ州のサイトを2つ見つけました。その内容がすごく、ふに落ちたのでシェアさせてください。

PACT Hawaiiは、「お子様の準備ができていると判断した場合は、下記7つのポイントを抑えるように」と書いています。

・必要な電話番号をリストにしましょう。 119 番のかけ方を教え、緊急事態のロールプレイをします。
・ルールを確立します。一人で家にいる間は、自分が何をして良くて、何をしてはいけないのか、理解をしていることを確認してください。コンロや電子レンジは使えますか?友達を呼んでも大丈夫ですか?外出しても大丈夫ですか?もし、そうなのであれば、どの程度が許容範囲か決めます。
・最初は、小さく始めましょう。最初の試運転は、銀行に行くなど短い時間を要する用事にします。
最初の数回は、何が起こったのか、どのように感じ、どのように対処したかになど、必ず子供と話し合ってください。
・いつも連絡できる状態でいましょう。あなた、もしくは他の大人に電話ができる、もしくは直接会える状態にすること。
・ネット利用を管理し、ネットについて話し合いましょう。ソーシャルメディアやその他のあり得るオンラインのリスクについて、お子様と率直な対話をしましょう。
・兆候をキャッチできるようにいましょう。緊急の場合は、すぐに連絡が取れるようにする必要があることを示す「合言葉」を用意しましょう。

(出典元:https://pacthawaii.org/home-alone-when-are-keiki-ready-to-stay-home-by-themselves/)

次にハワイ州の防犯/司法支援課にはより細かいアドバイスやガイドラインが書いてありました。

子供を家に1人でお留守番させる前に検討すること:

・子供の面倒を見てくれるサポートがないか検討しましょう。
・お家で一人でいることについて、どう感じているかを子供に聞いてみましょう。怖がっていますか?それとも、成熟度と率先力がありますか?
・子供が親の指示に従うことができて、問題を自分で解決できるかどうか検討しましょう。
・子供が一人でいられるであろう時間を検討しましょう。
・問題が起きたときにあなたや他の信頼できる大人がどれだけすぐに駆けつけられるか考えましょう。
・住んでいる場所が安全かどうか判断するために、犯罪の発生率や種類を確認しましょう。
・1人で家にいるときのルールを子供と共有しましょう。また、常に連絡が取れる方法を具体的に話しましょう。問題が起きたことにより子供がサポートが必要としていて、すぐにあなたと連絡が取れない場合の対処法についても決めましょう。
・たとえあなたが遠くにいても、あなたに責任があることを忘れないでください。

お家で1人でいることができると判断したら:

・子供が自分の名前、住所、電話番号が言えるようにします。
・子供があなたの名前(フルネーム)、勤務先の正確な名前、職場の電話番号、携帯電話の番号が分かるようにします。
・緊急時に電話の仕方がと119番(もしくはあなたの地域の緊急連絡先/方法)へのかけ方。
(ここから下は、学校から家に帰宅する子供向けの情報です)
・鍵を隠して安全に持ち歩く方法を教えます。名前や住所は鍵に記載しないこと。信頼できる友人や近所の方にスペアの鍵を預けることも検討しましょう。
・学校帰りは1人で歩いたり遊んだりしない、近道をしない。
・誰かにつけられている場合の対処法を教えます。そのようなことが起こった場合、向きを変えて反対方向に走り、指定された場所に行って助けを求め、信頼できる大人に何が起こったのかを伝えます。
・家に入る前に、必ずドアや窓が開いていたり、半開きになっていたり、壊れたりしていないか、または怪しいことがないか、チェックすること。何かがおかしいと思った場合は、指定された安全な場所に行き、助けを求めてください。
・自宅に入室後は必ずすぐに施錠し、安全を確保する。
・家に帰ったらすぐにあなたに連絡して、無事に帰宅したことを知らせる。
発信者に、電話に出ることができないことを伝え、家に一人でいることを伝える代わりに、メッセージを受け取ることを申し出る
その人が信頼できる家族の友人または親戚でない限り、家に来る人のためにドアを開けたり話したりしないでください。
火災やガス本管の漏れなど、家を出る必要がある真の緊急事態に注意を払うため。
あなたや他の信頼できる大人が疑問に思っていることを確認するため。

親もしくは責任者として、下記を確認/用意しましょう。

・子供がやるべき宿題、家事、その他やることを書いたスケジュール
・電話番号の一覧を用意しましょう。その一覧にはあなた(や責任者)の電話番号、警察(法執行機関)、消防署、救急車サービス、お医者さん、毒物管理センター、緊急時に利用できる信頼できる大人の電話番号を書いておきましょう。一覧は電話の近くに保管します。
・どの電化製品を使っていいか書面で指示を書いておく。また、家事の場合の対処法と火事が起きた場合の脱出方法を書いておく。
・あなたが万が一拘束された場合どうするか。そして、子供のプランが変更になった場合の対処法。
・テレビを見たり、パソコンを使ったり、電話で話したりすることに関するルールを説明しましょう。家にいないときに友達を招待することについても説明しましょう。
・子供とその日の出来事について話し合う時間を作りましょう。どんなことでも、怖い出来事や、不快だったり、混乱した可能性のある出来事について、あなたと話し合っても大丈夫と言うことを子供に知らせましょう。

(出典元:https://ag.hawaii.gov/cpja/mcch/publications/know-the-rules-after-school-safety/)

旅行者によるお留守番

旅行先でお留守番をするのはなかなかチャレンジなことだと個人的には思います。知らない土地ですし、言葉も離せないとなると、何かあったときに対処できない可能性が高いのかなと。

最後に

こちらの記事ではハワイにおける「子供のお留守番」に関する法律やガイドラインについて調べたことをまとめてみました。ハワイ州では留守番が許される年齢制限は法律で定められていないことが分かりました。また、留守番をさせるかどうかは、お子さんに留守番をさせるかどうかは責任感などの成長具合により決めることが大事だと学びました。そして、子供を留守番させる場合の注意点なども色々あり、私自身勉強になりました。ハワイに住むファミリーにご参考にしていただけたらと思います。

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この記事を書いた人

【山内マーシャ】神奈川県出身。19歳まで日本で育った日米ハーフです。夫と2012年にハワイ、オアフ島へ移住。実はイギリスにも10年住んでいたことがあります。ロンドン大学で社会研究論の修士号を取得し、しばらくイギリスで勤務。現在はホノルルで夫のオーダーメイド家具の事業を手伝っています。

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